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歌舞伎で使われる音楽は、舞踊に多く使われる。その種類は、長唄、清元、常磐津などである。そのうちでは長唄が一番多く使われると思う。よく上演されるものとしては、『京鹿子娘道成寺』(きょうかのこむすめどうじょうじ)、『藤娘』(ふじむすめ)などがあり、清元では、『保名』(やすな)、『色彩間苅豆ーかさね』(いろもようちょっとかりまめ)等、常磐津では、『釣女』(つりおんな)、『積恋雪関扉』(つもるこいゆきのせきのと)、『年増』(としま)等があるが、義太夫は音楽と言うより、語り物として状況説明や、ナレーションとして使われることが多いが、時として、竹本連中として舞踊にも用いられる場合がある。 舞踊以外でも、世話物で情緒を表すものとして、下座音楽、略して下座(げざ)が盛んに用いられる。下座は舞台下手の囲われた中で演奏されたり、歌われたりするので観客の目には触れないが、役者の出入りや仕草のキッカケに重要な役目をする。この囲いには中から舞台が見えるよう、また音がよく流れるように奇数の短冊形の切れ目が開けてある。 次に、音楽ではないがツケというものがある。これは舞台の上手で、一人の人が舞台のキッカケに際したり、役者の動きを強調するために、ツケ板という板を樫の木製の拍子木で叩いて音を出すもので、重要な役目を担っている。男役の場合には強く、女役の場合には弱く打つ。 |
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