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70歳以上の機関誌「銀杏」
お薬上手に飲めていますか  
 
 
  
 
橋本 多賀子(看護師)
 

 皆様は、手元に何種くらいの薬を備えていますか? 日本人は昔から薬好きな国民といわれています。
 国際比較においても薬の消費量は、日本が最も多いといわれています。抗生物質にしても然りです。
 世の中が忙しくなったせいでしょうか、咳や痛みだけでも「すぐに治りたい」要求から即効性を望む人が増えて来ました。そこで、お薬は、いつ、どのくらい、どんな飲み方をしたら有効なのかを述べてみたいと思います。
 まず、量と服用方法を守る。
 お薬は、診療時の症状、年令、性に応じて量が決まり処方されます。決められた量を飲む意味は、一定の血中濃度がないと咳にも痛みにも……効果が的中しないためです。「昼食を食べないから飲まない」は間違いで、毎食後のお薬でしたら時間が来たならお薬だけでも飲むようにします。また「飲み忘れたから、朝と昼の分を一緒に飲む」のもいけませんね。薬の血中濃度が濃くなってしまいます。必要に応じて「量」が決まるのですから、足りなすぎても、多すぎても身体に適当とはいえなくなります。
 いつ飲むかでは、食後薬が食後三〇分といわれるゆえんは、その頃が胃液の分泌が最も盛んで、多少の刺激物にも対応できる、いい状態だからです。
 「痛み止め」のような頓服では、「早めに」が一番有効のようです。「できるだけ我慢して、こらえ切れなくなってから」では苦しみの方が勝って、薬効は期待できなくなります。この時も一定量をきちんと使います。小出しに用いたり二倍も飲んだりは、苦渋を長引かせ、身体が耐えられなくなるばかりだからです。追加や減量はその後でします。苦痛、不安は一刻も早く取り除いて、平穏を取り戻さなければなりません。
 お薬と上手にお付き合いをして心身を晴れやかに過したいですね。
 次回もお薬あれこれを予定しております。

 

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