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佳明は自ら書いたり話したりできませんので、本人との話し合いをもとに母親が代わりに書きました。
創生苑に入所でき、開かれた施設としての理念のもと、多くのヘルパーさん達に支えられ、ゆったりと落ち着きのある個室での生活ができるようになってとても喜んで感謝しております。
佳明は苑の生活にすっかり慣れたようで良い表情をしています。どのスタッフの方々も胸に飛び込んでいける感じで信頼しております。特にヘルパーさん達はどんなに忙しくても優しく、時には親よりも的確にみていただき、本当にありがたく思っています。
創生苑で生活するようになって、大きく目を見開かされたことがあります。今までは治療とリハビリという視点からしか考えていなかったのに、不自由なお体で車椅子ダンスや、コンサートを楽しんでおられる苑生の姿を身近に拝見し目が点になりました。触発させられて、そうか、これからは本人が楽しむという生活を考えていかなくてはと、先ず大好きだったプールに通うことにしました。水に浮かんで進む姿からは、どっちの足が悪いんだっけと思うほどリラックスしていてびっくりしました。まだ他に何ができるか雲をつかむ思いですが、これからもいろいろと探っていきたいです。
佳明のカレンダーは大学四年の夏に倒れた時点で止まったままです。将来一番なりたいものは? と聞くと「小学校の先生になりたい」と言います。子どもが大好きでした。でも重ねて聞いていくと子ども達と一緒に走り回ることはできないと思い至り暗い顔になります。そして今でも一番やりたいのはバスケットなのだそうです。たまにボールの投げ渡しをするのですが、パスの種類はきちんと区別してボールを返してきます。何か苑でも体を動かす運動的なものができるとよいのですが。例えば卓球台があるとか・・・・・・。
しゃべる時は声が小さいですが、歌の時は少し出るので、カラオケや歌の練習も楽しみにしています。学生時代、バスケットの練習時に、ダラけていると「ライオンのように吼えてカツを入れられた」と後輩から聞いたことがありますが、うそのようです。
ミュージカル「おだんごパン」や歌の舞台に出させていただいたのはとても嬉しく、ご指導くださった方は大変だったと思いますが、家族にとっても心に残るよい思い出になりました。
佳明は自分からうまく意思を伝えることができないので、週の、或いは一日の生活のリズム(リハビリや楽しみの行事等)が決まっているとよいです。家族にもわかるようにしておいていただければ、親としても協力できる時はしたいと思います。まだまだ可能性を信じて多様な刺激を与えてやれたらと願う毎日です。
〈後記〉ご両親は教育者、そしてご自身も教師を目指したというご家族です。お母さまが弾かれるピアノに合わせて佳明さんが歌をうたったり、お父さまとオセロをしたりご一緒にプールに出かけたりと、それらの様子を見ていると、佳明さんに対するご両親の強い愛情・信念を感じます。
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