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台湾と日本は歴史上、常にとても深い関係にありました。特に一時期、日本は台湾と同じ国家を形成していたことなどから、日本人は台湾人に強い親近感、親愛感を持っています。台湾の方々の忌憚のない「日本人観」をお聞かせください。
まず、老人福祉制度において日本は台湾に比べ先進国です。日本に学びたいことが多々あり、今回のような機会を賜ったことに心からお礼を申し上げたいと思います。
両国の深い関係を私自身の経験からいえば、父と母は中学生のころ、日本の教育を受けています。今は定年になりましたが、小さいころの経験はずっと忘れないもので、たとえば、先生からの教えや教育内容などよく覚えています。そして、それは仕事をすることにおいて私にとっても役に立ちました。
地理上でも台湾は日本に近いですが、日本の領土であった五十年間、日本は教育だけでなく精神面でも大きな影響をわれわれに与えました。李 登輝 前大統領は日本の精神、武士道をテーマとした研究をし、先月でしたか本を出しました。台湾人の中には日本に対して、いろいろな考えを持った人がいますが、一般的には、日本人は優しい、まじめな民族といった印象があります。また、同じ東洋文化を背景にして、たくさんのことで同じ価値観を持っていますね。家庭をとても重んじます。家族がみな親切である、そして教育を大切にするという点です。
日本には学歴社会という言葉がありますね。こちらでも同じです。学歴を重んじます。違うところは、日本は有名な大学であるかどうかを気にしますが、台湾は学生を大切にし、さらには「修士より博士になるほうがもっといい」といわれている点です。本物の学歴社会です。公務員でも企業でも、大卒(学士)と博士とでは給料が違います。これは社会の価値観を反映しています。
現在、人口に占める高齢者の比率はどのくらいですか。
台湾もだんだん、老人の国になってきています。だいたい総人口の八・五%、二百万人くらいです。日本はどうですか。
だいたい十七%くらいです。
あと十年すると、台湾も日本と同じ状況になっているかもしれません。わが国政府ではこの点を重要視し、老人福祉法を成立させました。老人福祉の施策や老人ホームの建設などを押し進めています。現在、公立のホームは十八カ所あります。私立は六百六十六カ所ですが、収容者の数は二万千三百七十三人ですから、少ないです。
私立施設の入居者が一施設に約二十五人程度、小規模ですね。
自分の子どもや家族と暮らしている人が多いので、「施設に入るのはやっぱり・・・・・・」ということがありますから。これは伝統的な価値観や「老人施設に入りたい」という気持ちがないためです。家族と同居する老人は七十%に上り、施設利用者は五・二%だけです。老人のための施設建設を発展させることがわが国では重要です。今始まったばかりで、検討する必要がいろいろあります。
二年前の独居老人数は全国で五万千九百一人。政府はこれらの人々に対しいろいろなサービスを提供しています。たとえば、電話をかけて(様子を)尋ねる、関心を持って訪問する、食事を配る、いっしょに病院に行くなどです。補助金も配っています。老人福祉は各県が中心になって行っていますが、お金が足りません。
中央政府(内政省)から一人暮らしの老人に補助金が出ています。各県によって違いますが、一般的にいえば施設に入るときは一人に対し、半額程度の補助金が政府から出ます。また私立の老人施設の中には、仕事などで忙しい家庭に対して、昼間、老人を預かるというサービスを行っているところもあります。
わが国でも少子化が進み、子供の数は一世帯当たり一・三三人。十年後には、先ほどもお話ししたように老人社会に入ります。そのとき、どんな政策や施設が必要かなどを日本政府から必ず学ばなければなりません。特に日本は老人福祉の先進国ですから、ぜひご指導ください。
台湾とわが国の間でお年寄り同士の交流ができたらいいですね。
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