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70歳以上の機関誌「銀杏」
俳句・短歌  
     
 
  俳句
 
 

吾が好きな花さげもちて二月礼者
仮名習ふ机辺に匂ふヒヤシンス

吉野 久米(九四才)

うららかや用ありげなる犬の貌
一人居は梅一輪に和みけり

布施 やす(八一才)

バレンタイン酸味走れる黄の果肉
我が備前絣埋むる春の雪

藤田 比呂(七七才)

車椅子道を曲れば梅香る
香に充ちて倖せ溢る枝垂梅

海老原 泰子(九〇才)

太極拳の楽の音流れ春近し
車椅子ゆっくり進む椿道

吉野 恵子(八六才)

木蓮の白いはなびら風に舞ひ
押し車たんぽぽ咲けば踏まぬよう

長沢 菊枝(九一才)

やぶ椿夕日の道に色もよし
鯉のぼり笛吹川の空泳ぐ

創生苑 田中 祐男(六八才)

 
 
  短歌
 
 

シルバーの先輩方を見習いて
      これからの道元気に励まん
木枯しの吹きすさぶ道颯爽と
      歩める我を嬉しく思う
喜寿々々といわれかえって老け込んで
      これではならじと我を励ます

渡辺 喜久子(寄稿)

紅梅の一と樹日増しに花多く
    ホームに暮らす楽しさ増しぬ
今日一と日の無事を祈りて昇る日に
      手を合せをり祖母のせし如

吉野 久米(九四才)

これからは今が一番若い時
      犬の散歩も心はずみて
梅・桃に負けじと咲けるサンシュウの
      黄色き小花犬と見上げし

林  晴美(七四才)

春迎う樹液のながれ太幹に
      秘めつつ欅まだ静かなる
曳かれつつ駿馬いずれもみやびやか
      競いの馬場をひとめぐりして

永田 和子(七五才)

 

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