シルバーヴィラ向山TOPページ シルバーヴィラ向山TOPページ 催事 催事 花ちゃん通信 花ちゃん通信 出版・報道紹介 出版・報道紹介 機関誌「銀杏」 機関誌「銀杏」 施設紹介 施設紹介
70歳以上の機関誌「銀杏」
特別インタビュー  
     
 
  
 
 
永田 和子(75才)
 
     

 著者は、昭和七年「五・一五」とよばれるテロ事件で急進派の軍人グループによって暗殺された、時の総理犬養 毅氏の孫。「婦人公論」から「自伝を」と請われての執筆で、前半には著者の父、犬養 健氏をめぐる白樺派の作家達を始め、詩人、画家などが数多く生き生きと登場して、興味深いものがあります。版を重ねた後に加えられた「榧(かや)の木の官邸」「晴れた暗い日」の二章を主とする後半は、より重く心を打つものに満ちています。
 「軍を押えてくれ。犬養、たのむ」「身命を賭して」…昭和六年末、祖父毅氏に総理の大命が降下し、天皇の真情に応えようとした時、「五・一五」による死への道は、すでに決定したのです。彼がいかに必死に、中国との友好の架け橋を築き、軍の暴走から国民を守ろうとしたか、しかし事破れて、怒涛のような軍の圧力に押し流され、日本の運命がどうなったか。…当時の首相官邸で、祖父と短かい日々を共にした著者。小学生だったにも拘わらず、鮮やかに記憶し、適確に描かれた人々と、衝撃の光景は、読む者に感慨を新たにさせ、「昭和秘史」に重要なページを加えた印象があります。
 国と国民のために命を賭けた祖父を始めとして幼なかった著者の見た、嘗ては日本にもいた人々の、気高い魂、それを「花々と星々」と呼んだのではないでしょうか。
 中央文庫(中央公論社)  620円

 

このWebに記載されている全てのコンテンツ(文章、画像)の著作権は、
シルバーヴィラ向山と情報提供者に帰属します。許可なくほかに転用することを禁じます。