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十月三十日の朝、西武池袋線、練馬駅構内一階に「いらっしゃいませ」「どうぞご覧下さい」の声が響いた。
これは、現在練馬区内に居住する一八〇〇名の知的障害者に、自立と社会参加の機会を与えようと二年来企画して来た「障害者の店」の仮オープンである。
「障害者のために常設店を」と、西武鉄道本社に対して交渉を重ねて来たが、この程ようやく熱意が通じて「五日間のテスト期間に合計五十万円の売上を達成できれば考慮する」との回答が引き出せた。
「福祉施設で製造するものだけではノルマ達成は無理との判断から、岩城祐子施設長が太いパイプを持つ秋田県に働きかけ、「障害者に優しい秋田県」のスローガンの下、新米秋田こまちや日本酒を始めとした秋田名産を中心に、施設製造品や手工芸品、岩城のかあさんブランドのにんじんジャム、ラーメンセットなどを盛り沢山に店頭に並べた。
販売員は、ねりま福祉作業所の利用者十名を中心として、岩城町役場をはじめ各方面から延べ二十六名のボランティアの皆さんからの応援をいただいた。
五日間の総売上はノルマの数倍の二百万円超を挙げ、さらに赤いハッピを着て道行く人々に呼びかけたひたむきな姿は、多くの人の印象に残ったと思う。
一日も早く「障害者の店」の常設が実現することを望んでやまない。
(白須賀)
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