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皆様、明けましておめでとうございます。
平成十六年の年頭に当たり、皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、あるお話を紹介します。昭和二二年の「キャサリン台風」の時のことです。東京の下町一帯が冠水し、二千人以上の方が犠牲になる大災害でした。罹災直後、水も食べ物もなく、しかも真っ暗、水は刻々と増水し、家々は孤立し、みんな二階に逃れて不安に震えている状態でした。その時、ボートにローソクとマッチを積み一軒一軒尋ねて、励ましの言葉とともに配って廻った人がいました。ゼノさんというカソリックの修道士でした。人々はこのゼノさんの行為で、大変に勇気づけられたそうです。災害時に必要な物は、食物・衣類・住居です。ローソクでは大した役に立ちそうにない。にもかかわらず、このローソクを配る行為に人々は災害から立ち上がる勇気を与えられたのです。
私たちの「介護」の仕事では、食物や衣類同様に「知識・技術」も必要ですが、最も大切なことはそれを通じて「生きる希望を与える」ことではないでしょうか。この有無が、「介護者」と「作業者」を隔てるのです。昨年来、私たちの「介護」をアートの域にまで引き上げるには何が必要かを考え続けました。このゼノさんの行為の中に答えがあるような気がしてなりません。如何でしょうか。
この一年も素晴らしい年であります様に。
株式会社 さ ん わ
取締役社長 岩城 隆就
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