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70歳以上の機関誌「銀杏」
体のクッション
     
 
  
 
 
橋本 多賀子(看護師)
 
     

 長いこと寝たきりの状態になった時、体の重みが加わった個所が赤くなったりすることがあります。寝がえりが出来る時は、細胞の弾力がクッションとなって、この赤味はすぐ修復されますが、出来ないと赤味だけではすまされなくなります。
人の体は、丸いところ、凹んだところ、一定ではありませんのでベッドに体重が加わる部位はおよそ決まっています。仰臥位なら、仙骨、肩甲骨、かかと。側臥位では、肩、腸骨、くるぶし、耳、膝の外側(腓骨々頭)など。骨とベッドにサンドイッチにされる皮下組織が圧迫を受けて、細胞がつぶれていきます。この皮下組織は加齢と共にどうしても一個一個の細胞が水気を失い、ゴムまりを指で押して戻るようにはいかなくなります。太っていても細胞の水分が減っていればクッションとなるはずの弾力性はやせた人と余り変わりません。男性は、もともと皮下脂肪というより筋肉質ですから、女性の方がリスクは大きいといえるでしょう。何十キロもの人の体重を支える個所です。痩せても枯れても丈夫で、艶々の皮膚でいたいです。
同一圧迫に耐えられる限度は二時間といわれます。体の位置を変えるなど、循環を良くしておくことは、薄い皮下組織であっても十分健康を保てます。

 

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