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70歳以上の機関誌「銀杏」
妻が創生苑のお世話になって  
 
 
  
 
 
片桐 信平(八五才)
 
     

 妻芳子は平成五年三月三日桃の節句の日、脳梗塞で倒れ脳外科専門医に入院しました。その後小康を得たところで、リハビリ専門の石和温泉病院に転院しました。
 発病まで非常に元気であった妻は歩くこともできなくなり、ただ泣くばかりでした。家族や親しい友人たちの激励で何とか元気を取り戻しリハビリに励んだ結果、四点杖を使えば少し歩けるところまで回復し年が明けた平成六年一月十五日九ヶ月振りにわが家に戻ることができました。自宅に帰ってからデイサービス、ショートステイなどで社会復帰を目指し頑張りましたが、年令と共に車椅子に頼らざるを得なくなりました。
 妻は結婚以来健康に恵まれ、子育てが終ってからは旅行、ハイキング、カラオケ、マージャンなどで発病まで楽しい人生を送っていました。特に日本舞踊に熱心で毎年発表会に出ていましたが、それも昔の夢になりました。
 私も昨年十一月十日に八五才になり、妻も九月十五日に満八十才になりました。年令と共に体力も衰えたので、この度土支田創生苑に入所させて頂き本人も大変喜んでいます。
 私が会社勤務生活を通じて育児・家庭のすべてを任せ仕事に専念できたのは、すべて妻のお蔭と常に感謝しています。自宅から徒歩二十分位なので、週一、二回は訪ね互いに励まし合っています。自宅に同居しているのと同じ気持で生活できることが何よりも嬉しく、本当に感謝に耐えません。
 これからも健康第一で、家族仲良く、創生苑の妻に思いを寄せて暮らして行きたいと思っています。

     身障の妻は老人ホームに移りゆき
        八十路の道を歩みつづけり

 

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