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70歳以上の機関誌「銀杏」
妖艶如月瀧夜叉舞姿  
 
 
  歌舞伎・女形の世界PartX
 
 
七月二十三日(金)シルバーヴィラ向山ホール
 
     

  恒例になりましたシルバーヴィラ向山での「女形の世界」も今回で第十回目を迎えました。今宵向山では連続十八日の真夏日と報道される酷暑を忘れさせるようにゾッとする程の妖艶な美しさを演出する嶋之亟丈の世界が繰り広げられました。
 古風な常磐津舞踊の大曲「将門」から一場面を取り上げ、傾城如月実は将門の娘瀧夜叉姫を嶋之亟丈が演じました。素顔で颯爽と登場した嶋之亟丈が化粧をし、衣装をつけるところを見せるのはいつもの通りですが、劇場では見られないシルバーヴィラ向山ならではの世界です。お芝居のクライマックスで、瀧夜叉姫が本性を現す「ブッカエリ」と呼ばれる変化の演出に観客一同拍手大喝采でした。
「将門」は上演されることが少なく、最近では魁春丈の襲名披露公演で観て中々の出来と感心した際、嶋之亟丈の「瀧夜叉姫」を是非観たいと書きましたが、その私の感想記事を嶋之亟丈が覚えておられて、今回選んで下さったそうです。魁春丈とはひと味違う不思議な美しさでした。この幻想的な妖艶な美しさが出せる役者さんは少なく、嶋之亟丈はその数少ない役者さんの一人だと思います。
 お芝居の開始に先立って、傾城如月の姿での記念撮影があり、終演後ティーパーティーで歓談、楽しいひとときでした。(写真右下は創生苑の町田さん)

(島 健二)

 

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