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70歳以上の機関誌「銀杏」
夏の想い出  
 
 
  
 
     

  古き良き時代夏の想い出
避暑 私が子供の頃(昭和の初期一〇年頃迄)は勿論冷房などはないため、夏休みの期間に湘南地方や房総地方の海浜近くに家を借りて避暑生活をするのが流行っていたようです。一家で単独に避暑生活を楽しみ、時には親しい親戚と共同の場合もありました。昼間は海水浴、夕方には海辺での貝殻拾いなどを覚えています。私の記憶では、前半の数年間は鎌倉の材木座海岸、後半には房総岩井海岸でした。
夕涼み 小学校高学年には避暑地には行かず、東京の自宅で夏を過しました。日中は昼寝をしたり、おやつには冷やした西瓜、軒先には風鈴がチリンチリンと鳴り、すだれが涼しさを演出していました。夜には浴衣姿で手には団扇を持ち、庭にデッキチェアを出して夕涼み、足許には豚をかたどった蚊取り線香がありました。空を見上げて牽牛だ織女だ北極星だカシオペア座だと興じていました。その頃の夜空は澄んで綺麗でした。冬は夕涼みをしませんので、冬の夜空の星座は知りません。
蛍狩り、花火 時として駒沢ゴルフ場(現在の駒沢オリンピック公園一帯)の方に蛍狩りに行きました。当時はあの辺りは真っ暗でしたので、ピカピカ光る蛍の光が神秘的でした。自宅の庭が広かったので、近くに住む従兄弟達も参加して花火に興じたのも想い出です。私は大きな音をたてる花火が嫌いで、耳を塞いでいました。古い平和な夏の想い出です。

(島  健二)

 

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