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| EU加盟を果たし、欧州で工業国として発展が期待されるポーランド共和国 わが国から遠く離れた東欧にあるポーランド共和国は、文化的には楽聖ショパンをはじめ芸術、科学の世界で活躍された人々の祖国であること、地政学的には欧州の強国ドイツとロシアに挟まれ、かつて苦難の歴史を辿られたことは日本でもよく知られています。東欧における民主化の旗手として活躍したワレサ大統領がかつて来日されたこともあり、かねてからわが国との関係は浅からぬものがありました。銀杏編集部は六月十一日午後目黒区三田二丁目のポーランド共和国大使館を訪問し、文化担当官のミロスワフ・ウゥッチコ様からお話を伺いました。訪問したのは岩城祐子会長のほか永田様、島様、増田様、坂本さん、白須賀さんの六名です。 |
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ポーランドの歴史と現状 私ども日本人はポーランドのお国に昔から親しみと尊敬の思いを持っていました。お国はかつて戦火にさらされ、国民の皆様は大変ご苦労なさったことと思っています。島国の日本は海で大陸から隔てられているので、この点ではある意味で恵まれていたかも知れません。そのような歴史を持つお国の方々は日本をどのように見ておられるかお聞かせ下さい。 ポーランドの歴史には確かに苦しい時代がありました。しかし欧州のほかの国々も同じように戦争に苦しんだ歴史を持ち、二度と戦争がないようにという各国の希望がEUをつくる動機になったのです。 それは将来の予想ではないのですか。 いいえ、現在の話です。私が日本に着任してから四年ですが、この間の両国関係の変化は驚くべきものです。 進む欧州の一体化 欧州はこのようにして、これから平和のうちに一体化が進んで行くのでしょうか。またアラブと米国の関係にも同じようなことが起こるのでしょうか。 欧州では、国は異なっても共通な文化を持っています。従って一体化は間違いなく進んで行きます。しかしアラブと米国では文化の違いが大きいので、欧州のように一体化することは難しいでしょう。もちろんロシアとイタリアでは文化が大分違っていますが、ポーランドとドイツでは法律にも大きな差がないし一体化は容易です。 ポーランドの将来 それではポーランドの将来は非常に明るいと考えられますね。
ポーランドの老人の生活 ポーランドには老人ホームがありますか。 ポーランドにも老人ホームはあります。しかしドイツや日本とは大分違い充実度には差があります。 ポーランドでは老人の年金はどうですか。 ポーランドもほかの欧州諸国と同じように年金は比較的高いです。しかし少子化が進んでいるので、将来は情勢が変わり日本と同じ悩みを抱えることになりそうです。社会主義時代は老人になっても働くことが奨励されていましたが、今は変わりました。事情は日本と同じです。社会的には富裕階層ができたが、その一方貧しい階級も生まれています。 ポーランドの産業 ポーランドの産業は農業が主体ですか。 そのような印象をお持ちの方が多いようですが、実はわが国は工業国です。フランスは自国の農業を補助金などで手厚く保護していますが、ポーランドはそうではありません。ポーランドのEU加盟に当たり最大の問題は農業だと新聞に書かれましたが、これは事実に反しています。農業が輸出に占める比率はわずか八パーセントで、工業製品(自動車工業はないが、いろいろな機械製品をつくっている)が六十パーセントを占めています。 日本は平地が少なく農業は苦戦しています。食糧自給率が非常に低い。それと比較してポーランドは平地が多く農業に適しているのではないかと思いますが、いかがですか。また気温は大分寒いですか。
ポーランドにおける日本 ポーランドの大学で日本学科があるのはワルシャワ大学、クラクフ大学、ボズナン大学などです。私はワルシャワ大学の日本学科で学びましたが、実は日本語を勉強したのは二年間だけです。(一同驚嘆) 芸術と学術の国ポーランド ポーランドは音楽の世界でショパンを生んだほか、大勢のノーベル文学賞受賞者を輩出し、さらに科学技術の世界でもキュリー夫人など歴史に残る大科学者が誕生しています。
岩城会長の持論である農村振興論など、ときどき脱線しながら話は大いに弾みました。これらのテーマについては、また番外編としてご紹介する機会があると思います。 (増田) |
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