戦いに父失いし少年の 悲しみ伝うサトウキビ畠の歌 数減りし友よりの文ねんごろに 文箱に納め取り出しては読む 吉野 久米 叱られてトボトボ歩く犬の背は 哀愁漂い ごめんねロッキー ロッキーは上目使いに監視する 寝ている筈の姿勢のままで 頼るもの我れ一人なりロッキーの 無邪気に眠る姿いとしく 林 晴美 遠来の友を迎えて過ぎし日の 夢語りつつ若葉かがやく 命の重さ 我が子倒れていまさらに 悲哀迫りて祈るひたすら 青柳 八重子 大空は夏至の夕べのみずあさぎ 銀河鉄道の夜が来そうな 永田 和子