形良き雲一片や秋来たる 何もかも過去美しや星月夜 吉野 久米 菊の香やそびゆる大樹絵のように 小林 智恵子 屋上に風をよけつつ花火かな 手花火に影絵のように人ゆきき 関 茂女 地震すぎ卓に置きたる桃一果 つり上げし太刀魚うねり輝やけり 藤田 寛子 亡き妹の好みし花よまんじゅしゃげ 遠く来て妹を偲ぶまんじゅしゃげ 彼岸花今年も咲けば妹懐ふ あじさい(ヘルパーさん) 秋耕の遠く小石を打ちし音 永田 和子