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  五月六日(金)シルバーヴィラ向山ホール
 
 
 

岩城会長から嶋之亟丈に花束贈呈 今年もシルバーヴィラ向山ホールは夢舞台となりました。お馴染みの片岡嶋之亟丈を迎えたシルバー・ホールの観衆は、気品高い赤姫の狂おしいばかりの恋心に酔いしれました。素の浴衣姿で登場した片岡嶋之亟丈は、簡単な親しみやすい挨拶をした後、観客に向って「今日はお化粧を始める前に、皆様とご一緒に八重垣姫になって科白の練習を致しましょう。どうぞ気楽に五名ほど舞台におあがりになってください」と参加者をつのり、外国人一名を含む五名が揃うと、言葉巧みに誘導しながら、まず見本をしめしては、1人一人に科白の指導です。参加者五人共雰囲気になれるに従ってめきめきと上達して、満場の喝采を浴びました
5人の方のセリフの練習風景 そのあと化粧にかかりましたが、名題役者となり益々艶やかさと格調が備わった嶋之亟丈は、化粧が進むにつれ、美しさ、品格共に申し分ない八重垣姫へと変身して行き、満場固唾を飲んでみとれました。いつものことながら、シルバーヴィラ向山でなければ見られない素の姿から化粧をし、扮装をする段取りは見事で、時間が経つのを忘れるほどです。
嶋之亟丈のメイク化粧、扮装が出来上がると義太夫に乗っての八重垣姫としての演技。「先の科白練習はこの場面だったのか」と、科白を聞き覚えている観客が納得した嶋之亟丈の見事な演出です。
 嶋之亟丈が扮する気品高く美しい八重垣姫が、迫り来る危急を許婚の武田勝頼に知らせようとする恋心も狂おしく、諏訪法性の兜の霊力に助けられて、諏訪湖を渡ろうとする様を見事に演じて、全観客を魅了しました。
 さァそのあとは、夢の世界から抜け出した嶋之亟丈のサービス精神で、美しい八重垣姫の姿のまま観客たちと記念撮影です。観客のお年寄り方も口紅を塗ったりお洒落をして、楽しそうに記念撮影でした。
「諏訪法性のかぶと」を捧げ持つ嶋之亟丈 続いて懇親のティーパーティーでまたまた十二分に盛り上がりました。
 片岡嶋之亟丈は来る八月二十日、二十一日の両日、国立大劇場で、「第十一回稚魚の会・歌舞伎会合同公演」で、この「本朝二十四孝・奥庭狐火の場」の八重垣姫を演じられることが決まっており、今から期待されます。
懇親会のティーパーティーでは、こうした話題を中心に、歌舞伎ファン、嶋之亟ファンの熱気は夜遅くまで盛り上がり続けました。

(島 健二)

 

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