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思い出はなべて美くし花木槿(むくげ)
移り住む町葉桜の濃かりけり
吉野 久米
二階より葉蔭に睡蓮今日三つ
小林 智恵子
鶴折って老の願いや星祭り
K.N.
黒南風(くろはえ)や祖父と訪ねし岬見ゆ
久々に紅濃くひきぬ楸邨忌(シュウソンキ)
藤田 寛子
睡蓮にあたり華やぐ日和かな
一隅にエゴ咲き話題故里に
朽津 恭子
七夕や祖父母や友を偲びおり
あじさいの赤と青の色際立てり
戸木 喜代人
紫陽花に紫陽花の香や淡けれど
永田 和子
蛍飛ぶ疎開の里の暗さかな
梅雨最中(さなか)老舗も濡れる城下町
創生苑 田中 祐男
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