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70歳以上の機関誌「銀杏」
編集部便り  
 
 
  
 
     

ハクビシン つい先日、珍客がシルバーヴィラ向山の中庭を来訪しました。柿の木の中程の枝又に猫よりも大型な獣が長い尾を垂らし悠然と昼寝をしている。目を凝らして見ると額から鼻にかけて白い線がある。「白鼻芯(ハクビシン)」である。
 夜行性の筈だが、巣から出て白昼堂々と民家の庭先でウトウトしている。その人慣れしている風情から、どこかで飼われていたものが逃げ出してきたのと思い、役所に問い合わせた処「野生です。放っておいて下さい。」とにべもない。よくよく調べると在来種なのか移入種なのかもはっきりしないという。在来種であれば、タヌキやキツネと変わりない。新宿あたりでもタヌキが住んでいると言うから、練馬にハクビシンがいても不思議でもない。しばらくするうちに、ここを縄張りとするカラスに見つかってしまった。一羽が相手ではびくともしなかったが、仲間が集められ、四羽でもって激しく追い立てられると堪らず、枝から枝へと早々に退散させられる羽目になった。
 「数は力なり」は野生界の掟であった。そんなことを云っていた政治家をつい思い出してしまった。

(岩城隆就記)

 

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